数か月前、友人の付き合いでとある百貨店の化粧品コーナーへ行った
友人が購入手続きをしている間、たまたま客が少なかったせいかいかにも買う気のなさそうな私にビューティーアドバイザーが話しかけてきた
スキンケアコーナーでボーっとしていたせいか、ご丁寧にスキンケア商品の説明をしてきた
まぁ仕事だから買う気のなさそうな人へも営業しなければいけなのだろう
接客業とは大変な仕事だ
どうせ真顔で友人を待っているだけだし、とりあえず話を聞くことにした
効能やらそのメーカーの特徴やらいろいろと話していたが、買う気も興味も特になかったので内容はあまり覚えていない
が、ひとつ気になる文言があり印象的に覚えている
『これで丁寧にお手入れいただくと10年後の肌が変わります』
10年後の肌?
これは何を根拠に言っているのだろう
同じ人間でその商品で手入れをした状態と、別のもので手入れした状態や適当にケアをした状態を比べる事なんて出来ないじゃないか
それでなぜ10年後の肌が変わると言い切れるのだろう
そして10年後に
わぁ!本当にあの10年前のお手入れが効いているわ!なんてならないだろう
即効性がある、とでも言ったほうがまだ説得力がある
(化粧品で即効性があると言い切ってはいけないが)
肌がきれいな状態である事を意識するのは女性として大変に良い事だ
実際にそういった綺麗でありたいという意識は内面にも良い影響を与えるらしい
(というか健全な精神状態だとそういった外面的な事に気持ちが向くだけかもしれない)
しかし、化粧品の広告を鵜呑みにするのはよろしくない
肌の状態なんてある程度はジャンル分けできたとしても、誰一人として同じ人なんていないのだ
実際私は面倒くさがりというのもあり、かなりのシンプルなスキンケアだ
それでも特に問題はない(当社比)
オールインワンジェルのみである
10年後の事なんて考えたって仕方がない
それどころか明日どうなっているのかもわからない
現状それなりに満足していればそれで良いのだ
やらなくていい事はやらないに越した事はない
趣味であれば自由に楽しめば良い
ただ強迫的に『やらなければ』と思うのを止めても
意外と大丈夫なものなのだ
必死に働いた貴重なお金を
やらなくても大丈夫そうな事にわざわざ使いたくないものだ